フルコントルスの切削面が打ち継ぎ目に最適なのはなぜか?
　深さ調整シムと上向き削りがマイクロクラックの発生を防止します。

フルコントルスの利点の理由 �@．切削深さは常に一定です。 　フルコントルスディオの切削深さは、アスファルトが25�o、コンクリートが10�oです。 　従って同じ所を何度も切削しなければアスファルトで25�o以上、コンクリートで10�o以上深く切削することはありません。 逆に深く切削したいときは同じ所を何度も切削してください。 　切削深さを指定したいときは、漫画のような指定のシムに交換してください。。 シムは５ミリ単位で用意されています。
なお切削深さはビットの摩耗やシムの摩耗、ホルダーのがたつきによって多少変化しますので、精度を必要とする場合は作業前にビットと深さ調整シムを交換してください。 　人力で一定深さに切削することは不可能です。 フルコントルスは一定に仕上がりますので、埋め戻しのコンクリートの量がおおむね推測できます。

�A．上向きの切削力とほどよいパワーは鉄筋を切らず、粗骨材を痛めません。
フライス盤の上向き削りと同じ方式ですので、切削力が水平から上向きに働き、母材に深いひび割れを発生しにくくなっています。 　またトルスシリーズは軽量なので、硬い粗骨材に当たると跳ね上がって、粗骨材を痛めにくく作業します。 　切削に伴う骨材の浮きを防止します。 　直径１０ミリ程度の正常な鉄筋に当たると、フルコントルスの切削ドラムの回転が止まります。 　従って鉄筋を切断することはありません。
フルコントルスによる仕上げ面は嵩上げに適しています。 　フルコントルスの切削は、ブレーカーや大型切削機による切削よりマイクロクラックが少なく、切削深さも一定です。 　フルコントルスは切削部が３６０度旋回(バッテリー旋回)しますので、縦方向切削や横方向切削が可能です。 湾曲部などの切削しにくい場所も削り残しなく仕上がります。 　切削方向が変化すると切削面の筋目が変化しますので打ち継ぎ目のコンクリートが付着しやすくなります。

フルコントルスはつりのイメージ
鉋(かんな)はつりだからこそ切削深さが一定で切削面がキレイなのです。

当社フルコントルスが打ち継ぎ目に適していることの説明 　チッピングの善し悪しは骨材の浮きが少なく、マイクロクラックが最小であること、適度な凹凸によりくっつきやすくなることが条件です。 そこで当社製品のフルコントルスがいかに打ち継ぎ目に適しているかご説明します。
	切削深さ１センチから２センチのチッピングで深さ３ミリから５ミリの凹凸筋ができます。 切削ガイド付属のシムを調整する事で切削深さを変更できます。 この５ミリの凹凸筋は切削ドラムを３６０度自在に旋回することで縦切削や横切削になります。縦横十文字の凹凸筋もできますので、更にコンクリートが 付着しやすくなります。
	切削時(凹凸の絵)の切削筋は左図のようになります。骨材を痛めること無く8ミリ間隔で凹凸ができます。 健全な骨材をできるだけ痛めず老朽化したコンクリートを取り去ることができます。 表面の老朽コンクリートやレイタンスに対して、骨材の浮きが無くマイクロクラックが少ない切削面ができます。 新しいコンクリートの付きが良い状態の表面を作り出ことができます。

フルコントルスでチッピングした防潮堤です。 赤い点は挿し筋を入れる位置をマーキングしたものです。 表面に適度の凹凸があり、骨材の浮きもありません。

フルコントルスディオによる切削はマイクロクラックの少ない出来形が得られます。

参考資料　
１．平成７年１１月　（財）高速道路調査会「上面増厚工法．設計施工マニュアル」
２．平成７年３月　日本道路公団東京第一管理局
　　　　　　　　　　　「東名高速道路　上面増厚試験工事　鉄筋補強上面増厚試験施工報告書」
3.平成18年1月　コンクリート工学年次論文集，Vol.28，No.1，2006　「論文 補修・補強工事における
　　　　　　　　　　コンクリート切削面の損傷程度が打ち継ぎ後の付着強度に及ぼす影響」

（3、はマイクロクラックが多いと付着強度が半分以下になってしまうという論文です。｢コンクリート切削面の損傷程度が打ち継ぎ後の付着強度に及ぼす影響｣と検索してみてください。　但し当社製品は打撃しません。この論文の切削機と削り方が全く違います。）

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